会津・丸山岳を知ったのは岳人がマイナー名山を発表した2002年で、その定義は「四季
を問わず創造的登山をしなくては登頂できない名山」をさし、@道がなく、登頂するのが
困難なこと(体力があっても、登山技術や経験、地図などが無くては登頂して下山する
のは極めて難しい)。A山容風格とも名山とよばれてもおかしくないものであること。
B山群の主峰もしくはそれに準ずるものであること(が望ましい)。(一つの山群から
は基本的に一つとする)
マイナー名山としては、難易度が高い順に矢筈岳(川内山塊)、ピリカヌプリ(日高山
脈)、赤倉岳(奥利根)、丸山岳(会津)、毛猛山(毛猛連山)、烏帽子岳(飯豊連峰)
、ネコブ山(越後)、化穴山(朝日連峰)、障子岳(屋久島)、黒部別山(黒部)、群
別岳(増毛山塊)、朝日岳(和賀山塊)の12座になっている。その他にマイナー準名山
(7座)、番外マイナー名山(1座)、条件を満たさず落選した山(4座)等があり
ます。
 私自身はネコブ山と朝日岳(3回)に登り、一昨年に毛猛山に臨むも猛烈な灌木藪と
時間切れで敗退、今回の会山行での丸山岳に登れ3座目になる。会津朝日岳からの縦走
が近くて良いのだが、雪解けが早い場合には丸山岳までの藪こぎがきつく、一部岩稜部
分がある。会山行としては歩く距離は長いけど、比較的安全な南面からの往復登山とし
た。週間天気予報で好天気が続く事で気持ちよい雪稜散歩を期待して出発する。
 GWで高速道路はしっかりと渋滞予想、夜行で走るもやはり渋滞に巻き込まれる。
小豆温泉に到着、車中にて仮眠状態に入る。結構寒い朝を迎え保太橋登山口に移動する。
縦走予定なので会津駒ヶ岳の下山口・滝沢登山口へ車を一台廻しておく。7時保太橋を
出発、最初から急登の連続、久し振りの山行なので少々心配をするが順調に登れる(結
果的にこの安心が後々のバテにつながった)。巽沢山手前から雪が現れる。家向山分岐
を過ぎても急坂は続く。この辺りで左足の腿がピクピクし始める。そのうちに右足も痙
り始めた。
 計画を作成し参加者を募集開始した三月、急死した母の葬儀などで当然山登りはお預
け、トレーニングどころか酒の量だけが増えた一ヶ月半、挙げ句の果ては持病の通風が
再発して山行どころではなく、リーダーを交代してもらう。それでも参加したくて薬物
を使い何とか回復して不安を抱えての参加だった。
 やっとの思いで13時に窓明山に最後尾で到着する。明日の行程を考えると先に進んでおかないといけない。坪入山へ大きく下り登り返す。下りはまだしも登りは両足が痙りながら歩くので辛い。休み休み、騙しだまし、ストレッチしながら最後尾をヨタヨタ進む。15時過ぎに坪入山に到着する。先着組がテントの設営をしていた。本日此処まででホッとする。予定より手前でテント泊、明日の行程が長いなー。
 二日目、3時起床、5時出発で丸山岳を往復する。本日も良い天気で風も弱まった。坪入山から下り、P1754mまでは北側がスッパリ切れ落ちた雪稜、慎重に一歩一歩進む。P1712mを過ぎ、さらに下って1470mの鞍部、此処から高幽山への標高約300bの登りが始まる。8時、高幽山に到着する。まだ丸山岳は遠い!。梵天山へ続く長い雪の尾根を緩やかに下る。1570mまで下り、標高約200bを登り9時半に梵天山に到着する。目の前に丸山岳が望めるが、コース(尾根)は右に大きく迂回しながら続いている。足の不調は昨夜早々に寝たこともあり、何とか回復しているように思える。標高約50〜100bのアップダウンを繰り返して、最後の丸山岳の標高約170bを登り切り11時半に憧れ続けていた山頂に立てた。遠かった!。片道約6時間半を要した。当然帰りも疲れもあり、同じかそれ以上かかるだろう。天気も良いし日も長いことで、日没までにテントに帰り着けるだろう。暫しの休憩と昼食、記念写真を撮り(当然山頂標識はない、有っても雪の下)12時下山を開始する。帰りも行きと同じようにかなりのアップダウンがあり、疲れは溜まってくるし足はヨレヨレ化してくるし、喉はカラカラになってしまう。テント場に帰り着いたのは19時少し前、往復14時間を要した。途中でテント泊していた二人組にブドウ糖などの差し入れまで受けてしまう状態だった。宴会を始めたものの脱水状態の参加者(自分も含めて)はアルコールよりお湯が美味しいとお湯をガブガブ飲み始める。二、三人は夕飯も食べずに(食べられなくて)寝てしまった。一人元気なリーダーはたくさん残った(飲めなかった)アルコールをチビチビ飲み続けていた。
 三日目も晴天、昨日の強行軍のこともあり、朝はゆっくりと起床、テントを撤収して8時出発する。窓明山へ下り上り返して、保太橋登山口へのコースを左に見て縦走路に入る。またもや下り、またもや登り返して12時半過ぎに三岩岳に到着する。皆の顔は日焼けで赤くなってきた。P2060mを越えて下り切った処で13時半、少し早いが本日のテント場とする。早速、雪のテーブルを作成、ギラギラ照りつける太陽の下で宴会を開始する。昨夜飲めなかった人もグイグイとお酒がすすむ。昨日の苦しさも何のその、楽しい時間を過ごす。
 最終日も晴天、夜半からの強い風でテント撤収は飛ばされないように注意しながら全員で行う。6時半出発、大戸沢岳に8時、会津駒ヶ岳に9時到着する。登山者の数が急に増える。駒ノ小屋で一休み。ビールを飲みたそうに眺めていた仲間、我慢して一気に下山する。それにしても疲れた体には長い下りだった。滝沢登山口に11時半着。お疲れ様でした。温泉、蕎麦で締める。

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駒ヶ岳山頂、お疲れ様でした!

歩き通した山並み                               坪入山

遠く会津駒ヶ岳

三岩岳を過ぎての快適なテントサイト

窓明山への登り帰し

坪入山のテント場

会津・丸山岳山頂

梵天岳へ長い登り

高幽山へ向け下る

高幽山               梵天岳          丸山岳

4月30日−5月4日

窓明山〜会津・丸山岳〜会津駒ヶ岳

 大宮・代ゼミ前22時−岩槻IC−東北道−西那須塩原IC−小豆温泉(仮眠)
−保太橋登山口〜巽沢山〜家向山分岐〜窓明山〜坪入山(テント泊)〜P1712〜P1538〜P1692〜高幽山〜梵天岳〜丸山岳〜梵天岳〜高幽山〜P1692〜P1538〜P1712〜坪入山(テント泊)〜窓明山〜三岩岳〜P2060〜鞍部(テント泊)〜
大戸沢岳〜会津駒ヶ岳〜滝沢登山口−大宮