昨年挑戦するも時ならぬ降雪でクレバスが雪に隠れて、現地ガイドの忠告でハイキャンプ上部にて中止した。その時にハイキャンプで眺めたクーンブ山群の眺めが忘れられず、再度挑戦することで出かける。今回は10月に長年行きたいと願っていたインド・シッキムヒマラヤからのカンチェンジュンガを撮って帰国後、準備5日で慌ただしく出発した。

 早朝羽田へ向かって電車に乗る。が、途中で踏切警報が押されて約20分遅延して羽田に到着する。すでに予約してあるフライト出発18分前、モタモタしている間に荷物は預けられず、席指定も出来ず結局飛行機は飛び立ってしまった。受付に泣きつき後発の便で予定した関空ではなく大阪・伊丹空港へ向かう。出だしからトラブル続きで嫌な感じで伊丹空港に着く。関空へのリムジンバス(無料)に乗り変えてなんとか関空に到着した。先に送ってあった荷物を受け取りそのままチェックインカウンターへ向かう。

 無事に関空を出発する。疲れた。広州で乗り換えてカトマンズに夜遅く到着する。此処でもトラブル発生、迎えの人(車)に会えない。仕方なく白タクシーで予約したホテルへ向かいやっと長い一日が終わった。

 二日目はのんびり起きて朝食、エージェントとの打合せとパッキングと買い出しで過ごす。いつもの街中のあまり綺麗ではない食堂で一人「トンバ」を飲みながら、「又来てしまった、帰ってきた」とホッと一息入れる。

 翌日早朝から空港・国内線待合室でフライトを待つ。この数日ルクラへのフライトが中止とのこと。本日も天気が良くなくルクラ便の遅延が表示されている。担当ガイドのシェルパもフライト中止で帰れずルクラにて待っているとのこと。以前会っている代わりのシェルパとカラパタールへ向かうY沢さんと三人でじっと待つ。やっと12時過ぎに機上の人となりでルクラへ向かう。天気は良くなく雲の中に入ったり進路を尾根筋に変えたりして不安が募る。やっとルクラの街並みが見えてホッとする。その後のフライトは途中で引き返し、以後のフライトは中止になったようだ。幸運だった。その日はルクラ泊まりにする。Y沢さんは昼食後カラパタールに向けて出発していった。(その後ジリで再会することになった)

 トレッキング開始。初日は半日で250m登ってテント泊、二日目は途中から雪道になって標高4610mの峠に向けて急坂を約1500m登る。アイゼンが欲しいところだが注意してゆっくりと上がる。トレランシューズは意外としっかりしていて感心した。峠を越えて雪道を下り4340mでロッジ泊。高山病の症状は出ず一安心。三日目はさらにヒンクー河まで下り川沿いに進み3500mでロッジ泊。此処でまたもやアクシデント、昼食時に寒い中で食事をする。が、ロッジに着く頃に急激に下痢となった。寒さで内蔵が動かず消化不良となったようだ。あまり下痢などしたことがないのにショックだった。その後2日間はろくに食事もとらず、カメラを背負ってもらいながらもメロメロで登り続けた。五日目に5050mのBCにやっと到着、此処では高度順応をするところだ。が、5300mへ登っただけで、三日間ゆっくりする。写真も昨年撮ったのでカメラはザックに仕舞ったままだった。やっと体調も良くなったと思っていた。

 八日目にハイキャンプに向けて出発する。昨年と違って雪がべったりと積もっている。尾根への登り初めからアイゼンを付けて登るが、雪のお陰で結構楽に上れる。メラ峠からは天気も良くて写真を撮りながら登る。登山シーズンだけ有って5780mのハイキャンプはテントでいっぱいだった。ハイキャンプからはエベレストを初めとしたクーンブ山群の展望が素晴らしい。寒い中で三脚を据えて夕焼けを撮る。約20分の夕焼け中に三本のフイルムを交換するのに手袋を外して作業をしたために指先が凍傷になってしまった。

 夜半から風が強くなりテントのフライが一晩中バタバタとうるさい。結局よく寝られないままに3時頃に非常に冷たい風が吹きすさぶなかで山頂に向けて出発する。風で消えかかったトレースと竹竿の標識を確認しながらガイドとザイルで結びあって上る。アイゼンは気持ちよく効いて上りやすいが、さすがに6000mを越えているので息が切れる。気の遠くなるような長い登りを一歩一歩登る。約6300m辺りから前方上部に中央峰(6451m)が見えてくる。此処でまたもやアクシデント発生。お腹の不調が完治していなかった為か便意をもよおす。ハーネスを外して用をたす。が、手袋を外した手先は完全に冷え切ってしまった。冷え切った手が思うように動かずハーネスを付けるのに悪戦苦闘する。この時点でモチベーションが急激に下がった。さらに約6400mまで登るも再度の便意で・・・。完全に登頂を諦めて引き返す事にした。高度順応での傷害や問題は無かったのに、体調管理に失敗した事で少々残念な結果に終わってしまった。

今回のトレッキングの課題は三つあって、メラピークに登頂すること。二つ目はハイキャンプでの夕焼け撮り。三つ目が新しく購入したデジカメの望遠(ズーム)性能確認だった。結果的に登頂出来なかった事以外は、高度順応を含めて十分に満足した結果だった。お土産は両手の第一関節まで凍傷になってしまったこと。現在も投薬による治療中で、今年の冬山は会員の活躍を見守ることに成りそう。

P41

チャムラン

マカルー

6253m〜6064m

P43

チョー・オユー

Zatrela Pass 4610m

マカルー

チャムラン

ハイキャンプより(2/2)

ハイキャンプより(1/2)

ゴジュンバ・カンU峰

チョー・オユー

トンバとスクティー

トレランシューズにアイゼンを付けて Zatrela Pass を下る

エベレスト   ローツェ

ネパール・メラピーク

11月01日〜19日

南与野5:34−赤羽−浜松町−羽田6:40頃、8:00−NH0015−大阪・伊丹−関空14:00−CZ390−広州17:25、19:30−
CZ3067−KTM22:10(H2泊)−Lukla(L泊)・・・Chutenga Camp(L泊)・・・Tuli Kharka(L泊)・・・Kothe(L泊)・・・
Thangnak(L泊)・・・Khare BC(L2・T1泊)・・・High Camp(T泊)・・・約6400m・・・High Camp・・・Khare BC(L泊)・・・
Khote(L泊)・・・・Tuli Kharka(L泊)・・・Lukla(L2泊)−KTM(H4泊)−チョルドン・ピークへ

マカルー

チャムラン

チョー・オユー

エベレスト ローツェ

戻る